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Vol.4
家庭での学習方法―3)「本質だけつかんで、記憶の棚に整理する」

今回は、学習法のなかでも、「記憶の仕方」についてお話したいと思います。

学校での学習は、カリキュラムが進むたびに新たな理論・理屈、公式や構文が出現し、子供さんたちは、そのたびに記憶していくことが増えていきます。

学校教育において、未知なる知識が与えられた時、どうやって自分の頭の中にその知識を埋め込み、定着させればよいのか――。記憶するのがうまくない子供さんは、ここで人より引け目を感じ、苦手意識を抱えているケースが多いようです。

この差は、どこからきているのでしょうか――。

これまで、多くの子供さんを見てきた経験から申しますと、勉強ができる子(記憶するのがうまい子)とできない子の違いは、『抽象概念』に強いかどうかの差であるといえます。

「抽象概念に強い子」とは、物事の本質をさっとつかみ取ってくることが上手な子です。新たに与えられた公式のキモはこれだ、というのを直感的に把握して、あとはそれを上手に駆使して応用問題をどんどんこなしていけるようなタイプです。

まず重要なのは本質をつかむこと、細かなことは、あとから付け加えていけばよいという、合理的な考え方ができるタイプです。

一方その逆に、新たな公式が出てくると、どこから手をつければよいのか、あたふたしているばかり、というタイプの子もいます。このタイプの子供たちは、本質ではなく「末端」にこだわってしまう傾向が強いです。物事を俯瞰的に捉えることができず、地面を這いずりまわり、目の前の具象にとらわれて格闘している状態です。

記憶のうまい前者が、抽象概念に強いタイプであれば、後者は、具象概念しか頭に入ってこないタイプということがいえます。
「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、あれと同じです。「この森を上手に通り抜けなさい」、という問題が与えられた時、抽象概念に強い子は、まず鳥の目になって森の全体像を俯瞰し、どのルートがいちばん合理的なのかを直感的に把握します。

一方、具象概念にとらわれがちな子は、目の前の1本の樹木と格闘を始め、伐り倒すべきか、避けるべきか、そんなことに時間をとられてしまいます。これでは、勉強に同じ時間をかけても、成果(成績)に大きな差がつくのは自明の理です。困ったことにこの思考力の差は、学年が上がるにつれ、さらに重要性を増していきます。

小学校低学年が算数の引き算を学習する時、リンゴやみかんの絵を使って、「何個から何個引くと、残りはいくつ」とやるのが具象概念による勉強法ですが、例えば、小学校の高学年になると、「割合」の問題が出てきます。理数系が苦手な子は、1よりも少ない数字の存在が頭の中で具象化できず、理解に苦しみます。抽象概念に強いかどうかは、そういうところでも、差となって現れます。

ならば、学習の場ではできるだけ、抽象概念で物事を考える訓練をする方が得策であることはおわかりいただけると思います。ただ、物事の捉え方というのは、もって生まれた気質(DNA的なもの)によってある程度規定されているので、訓練によって一長一短で身につくというものではありません。私たち個人指導塾は、なるべくよい方向に視線が向くように、サポートしてあげるのを役目としています。

また、抽象概念に強くない子供でも、記憶術のスキルを高めることはできます。情緒に流されて記憶が苦手な子供には、機械的に記憶する具体的なやり方を教えてあげればよいわけです。天才は生まれつきのものですが、秀才は努力によってつくることができます。

まず「記憶」とは、上手に知識や情報を整理することであると理解してください。物事を整理するのに必要なのは、「収納棚」です。つまり、自分の頭の中に、いくつかの棚をつくればよいのです。棚はできるだけ少なくシンプルにし、それぞれにわかりやすいインデックスをつけるといった、具体的な整理術があるわけですが、そういったテクニカルな話は、実際に塾で指導していくことになります。

個人指導塾の利点は、そういう具体的な学習スキルを、子供さんの個性に合わせて伝授できるということです。

 

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