中学、高校2年生の数学を
担当しています。
実は私、勉強は好きでは
ありません(笑)
だから算数も遊び感覚で
取り組んでいました。
何かを習うと、
「それってこういう風にできるん
じゃないの?」とあれこれ考えてみたり。
あとになって習ったことが
「それ、もうぼくが
考えてたことや」、
なんてこともありました。
高校に進学してからもずっとそのやり方です。
本来の高校数学の教科書通りに学習するのではなく、自分の頭の中でイメージを広げて自分流で数学を遊んで、身につけていきました。
たぶん、人から教わった近道だけ教わっていても、学べない。自分の経験からそう思っています。
たかが勉強。でもそこから学べること、身につけられることはとても多い。勉強は、スポーツにも、社会にも生きるんだというのが私の信条です。
勉強を通して、勉強だけではないものを伝えたい。
今の子どもたちを見ていると、能力があるのに、安全策を重視で冒険しない傾向を感じます。探求心が足りないようにも見えます。それは日本の社会的な土壌の影響なのかもしれません。一歩踏み出して失敗したら、「ほらごらん」というような…。
でも、人間って、自分が見えている視野だけでしか判断できない。人との出会い、体験、自己研鑽を積んで、視野が広がったときに今まで見てきたものが、違うものに見えてきます。学習も同じです。
鍛える時に鍛えておかないと、思考力が育ちません。
でもベースがないときに高度なことを教えても意味がありません。その子が何を望んでいて、今どういう状況なのか、その子の目線に立って見極めることが大切です。
ある程度長いスパンを考えて、「今何をなすべきか」を考えて教えています。
もちろん私たちは学習塾ですから、成績を上げることが第一です。短期間に結果を出すことが第一です。
同時に、私自身、これまで勉強を通して思考力を育み、自分の視野を広げていろんなことを学んできました。今、学習している経験が先になって「ああこういうことか」と芽吹くような、そんな種をまいておきたいです。
成績を向上させるとともに、生徒さんたちの心の中に伝えたことが、その先の日本、その先の世界につながってくれればいい。そう願いながら、毎日の授業に取り組んでいます。