宮下先生
言語を習得すると、将来の可能性が広がります。
中学・高校の英語・国語を指導しています。
英語と国語の共通点は
どちらも“言語”であるということです。
しかし、学生の多くは英語や国語をどうしても
“教科”と考えてしまいがちです。
だから、勉強するのが面白くないし、
テストで良い点を取ることが目標になってしまいます。
わたしは、英語や国語といった言語を勉強する本当の意味を
自分の世界を広げるためだと考えています。
いろいろな言語を習得し、使えるようになるだけで
自分の将来の可能性が一気に広がります。
例えば英語を習得すると、留学や海外で働くといった選択ができたり、
海外の文学を読んだり、いろいろな情報を手に入れて
日本で育った自分では体験し得ない経験や、
価値観を知ることもできるようになります。
さらに国語はわたしたち日本人の母語ですので、
正しく使えない、理解していない場合、今後の人生に影響します。
母語を正しく使うことは
人とのコミュニケーションが不可欠な日常生活に直結していますし、
小説を読み、その世界を疑似体験したり、
自分の不得手な分野の書籍を読んでみたり、
または古典を読んで現代では経験することができない過去の世界を知ったりと、
自分の世界を広げるためにも必須です。
このように、言語一つで未来の自分の可能性や世界が変わってきます。
その準備を学生の皆さんは今しているのです。
そして、言語の習得に一番効果的な方法が、
文法に則って体系的に学習していくことです。
文法や単語の暗記の段階で嫌になる生徒が多いですが、その努力の結果、
例えば『アメリカ映画を見て、一言だけでも聞き取れた』とか
『古典の敬語表現を学んで、正しく敬語が使えるようになった』という
自分の世界が少し広がった感覚を実感すると
その生徒はもっとわかるようになりたいと思い、自ら勉強するようになります。
その実感が言語の習得につながります。
英語・国語を勉強することはもちろん教科として良い点を取るのは無論ですが、
自分の可能性を広げる“道具”を習得することでもあります。
わたしは授業を通して生徒が英語や日本語(古語)によって
自分の世界が広がっていく感覚を体感し、
そこから英語や国語を駆使して
いろいろな可能性の扉を開けることを願っています。